Grand Mixer DXT Grand Mixer D.STとして知られていたDXTは、The Zulu NationのオリジナルDJとして70年代後半から80年代前半サウスブロンクスで活躍する。グラミー賞の授賞式におけるHarbie Hancockの"Rockit"と、サタデーナイトライブでのスクラッチパフォーマンスは、数百万もの人々に初めてスクラッチを認知させ、Mix Master Mike、Qbert、Cut Chemist、DJ Faust、Babuなど第一線で活躍しているDJ達へインスピレーションを与えた。また"Rockit"のスクラッチパフォーマンスは、ターンテーブルを楽器として新しい次元へ引き上げた。『SCRATCH』の中でBabuはGrand Mixer DXTこそ「最初のターンテーブリスト」だと語っている。
DJ Babu and The Beat Junkies The Beat Junkiesはラジオ番組やテレビ番組"Farm Club"への出演を始め、多数のDJバトルへの出場や、レコードのリリース、レコードショップの店員などヒップホップDJができるすべての基礎を経験してきた。Babuは「ターンテーブリスト」という言葉を生み出し、ヒップホップグループDilated Peoples ("The Platform"、"Expansion Team"をリリース)のDJとして活動している。『SCRATCH』ではDilated PeoplesのロサンジェルスEl Rey Theaterでのライブ映像を収録。
DJ Faust and Shortee アトランタのDJ FaustとShorteeは、カップルで活躍するDJとして紹介されている。FaustはBomb Hip-HopレーベルからCD"Inward Journeys"を始め、DJとしていくつかの作品をリリースしている。パートナーのShorteeはドラマーとしてのスキルを生かし、ビートジャグリングを披露。Bomb Hip-HopレーベルからミックスCD"The Dreamer"をリリースしている。『SCRATCH』の中では唯一の女性DJとして登場しているが、このことは逆にヒップホップカルチャーが男性社会だったことを反映しているのかもしれない。
DJ Craze and The Allies マイアミ出身のDJ Crazeは、3年連続(1998年、1999年、2000年)DMC世界大会チャンピオンに輝いた唯一のDJである。彼はDJチームThe Allies(Spictakular、Infamous、J-Smoke & Develop)を率い、Asphodelからアルバム"D-Day"をリリースしている。『SCRATCH』ではニューヨークで行なわれた"Battle Sounds Turntablist Festival 4"でのThe Alliesのパフォーマンスを収録。また、The Alliesの新メンバーであるアトランタ出身のKleverのDMCアメリカ大会でのパフォーマンスも収録されている。
Steve Dee ハーレム出身のSteve Deeは、ポストオールドスクールヒップホップDJを代表する1人である。彼はヴァイナルのドラムパートのみを使い、まったく新しいドラムのパタ−ンを作るテクニック「ビートジャグリング」を考案した。X-Menを結成したことの他に、バトルDJとして1990年の"New Music Seminar's Battle for World Supremacy"のチャンピオンに輝いたことでも知られる。彼は「ターンテーブリズム」というコンセプトには批判的で、DJとミュージシャンのコラボレーションの妨げになると信じている。彼自身、マイケル・ジャクソン、Doug E. Fresh、Blackstreet、2 Live Crewといった多くのアーティストとのコラボレーションを成功させている。
Cut Chemist, Numark and Jurassic 5 "Less than Six"としても知られる、Cut ChemistとNumarkは、Jurassic5のDJとしてヒップホップシーンに影響を与え続けている。このロサンジェルス出身の2人のプロデューサー/スクラッチャー/ビートジャグラーはJurassic 5のパフォーマンスを通して新しいテク二ックや方法論を創作し続けている。また、Cut ChemistはOzomatriのDJとしても活動。『SCRATCH』ではJurassic 5のライブパフォーマンスや、Cut Chemist個人の活動として"the Future Primitive Sound Session"でのZ-tripとのDJセット、DJ ShadowとSteinskiとによるサンフランシスコFillmoreでのライブセッションの模様を収録。
DJ Premier テキサス出身、ニューヨーク在住のPremierはGang Starr DJとして、またサンプリングのマスターとして現在最も尊敬されるヒップホップ・プロデューサーである。KRS-ONE、Nortorious B.I.G.、JayZ、Limp Bizkitといったヒップホップシーンのトップアーティスト達を手掛けている。 『SCRATCH』でPremierは、ビートの作り方やGuru(Gang Starr MC)とのコラボレーションについて語る。また2000年10月、サンフランシスコで行われ5万人を集めたCypress Hillの"Smoke Out"コンサートで"Code of the Streets"のパフォーマンスを披露した。
DJ Relm and DJ Streak RelmとStreakはベイエリアの次世代を担うDJである。彼らは1999年ハワイで行われたITF世界大会でワールドチャンピオンとなり、シーンにその存在感を見せつけた。『SCRATCH』では、RelmがQbertの自宅でセッションをしている模様や、サンフランシスコのジャズクラブで行われた、ターンテーブリスト育成イベント"Beat Lounge"でのパフォーマンスを収録している。
DJ Krush DJ Krushは才能あるプロデューサーとして、Mos DefやGuruといったラッパーの楽曲を手掛け、世界的に成功した日本を代表するDJの1人である。("Krush"、"Meiso"、"MiLight"、"Code 4109"、"Zen"といったアルバムをリリース。)『SCRATCH』では彼のダウンテンポや幻想的なスクラッチを披露するセッションを捉えた。彼のミックスは、ブレイクビーツと日本の伝統楽器とメロディーを組み合わせたユニークなサウンドとなっている。映画『Wild Style』に影響されヒップホップに目覚めた彼は、今もなおストリートスタイルにこだわり続けている。
The Bullet Proof Space Travelers (または: The Bullet Proof Scratch Hamsters)
サンフランシスコの伝説的DJグループ。 DJ Cue、Eddie Def、Quest、DJ MarzからなるこのグループはInvisibl Skratch Piklzと共にサンフランシスコのミッション地区やデイリーシティで80年代からスクラッチカルチャーを広め、QbertやMix Master Mikeに代表されるサンフランシスコのバトルDJシーンに多大な影響を与えた。また、多くのアルバムやメガミックスアルバムもプロデュースしている。
DJ Swamp 1996年のDMCアメリカ大会のチャンピオン。クリーブランドを離れ、道路の掃除業で生計を立てていたが、Beckに見い出され、スタジオ及びツアーDJとして活動する事となる。同時に、彼はDJ用のヴァイナル制作者としても知られ、数々のユニークなレコード盤を世の中に送りだしている。『SCRATCH』では、1999年に行われたロサンジェルスにある彼の自宅スタジオでのインタビューを収録。スクラッチDJ用レコード盤の制作について語っている。